2018/03/20

人生100年時代のキャリア ”役割意識”と”「真ん中」の自分”を考えよう!

こんにちは。
キャリアコンサルタントの田中 道博です。

現代の役割社会における”キャリア”とは

 

役割社会における”外的キャリア”と”内的キャリア”

現代社会は「役割社会」と言っていいと思います。「役割」とは、例えばビジネスの世界において「部長」・「課長」などの肩書や、「営業」・「総務」などの職種として表現されます。他にも、新入社員は新入社員という「役割」があります。

「私は課長としてメンバーをマネジメントしなければならない。」や「営業として顧客のニーズに応えなければならない。」「新入社員は花見の席確保をしなければならない。」といったようなことがあると思いますが、このようなある意味「使命」は、「役割」を前提としたものですね。

キャリア理論家で組織心理学の大家、エドガー・H・シャイン博士は、肩書や職種のことを「外的キャリア」と表現しました。履歴書や職務経歴書または名刺などに表記される「キャリア」のことをイメージしていただければよいでしょう。

そして、「外的キャリア」と呼ぶからには、「内的キャリア」にも言及しています。
「内的キャリア」とは「動機」、「欲求」、「価値観」、「意味づけ」など心理的状態のことを言います。よく言う「やりがい」や「プロ意識」または「プライド」といったようなこととお考えください。

誰でも「外的キャリア」と「内的キャリア」の両方を持っています。しかし、これらに共通するのは、やはり「仕事上の役割」を通したものです。

では、仕事を離れ、外的な役割を取っ払ったときには何が残るのでしょうか。

”外的キャリア”の喪失に直面するシニアの経験から考えたこと

先日、観るとはなしにテレビを観ていたら、退職後のシニアに関する課題が紹介されていました。

多くの企業では60歳が定年。しかしながら、企業側には65歳まで就業希望者を雇用する義務があります。したがって、多くに企業では、いったん退職し、再雇用という形で有期雇用契約に切り替えられます。その際に給与などの処遇が大幅に低減するという問題は存在するのですが、それ以上に先の「外的キャリア」や「内的キャリア」の課題が大きいのではないかと、私は感じました。

定年退職後には、まず肩書に変化が生じます。多くは第一線の役職を外れます。また、他の部署へ異動して仕事をすることになるケースも出てきます。

このような「外的キャリア」の変化に伴い、「内的キャリア」も大きな影響を受けます。

慣れない部署で慣れない仕事に適応できず、自分よりもかなり年下の正社員から疎んじられるケースや、仕事という仕事を与えられず、いわば「飼い殺し」に近い状況になるケースもあるようです。元々は重要なポジションを担い部下を率いバリバリと仕事をしていたという「プライド」がありますので、上記のような変化に適応しきれない。そんな状況が生まれることは想像に難くありません。「やりがい」も感じられず「プロ意識」が満たされない。このようなことが実際に起こっているのだということを今更ながら実感しました。

上記のような事態を、私達は「自分事」として捉える必要があると感じました。決して対岸の火事ではありません。10年後か20年後か、皆様の年齢によりいつかはわかりませんが、同じ境遇に陥る可能性は低くないのではないでしょうか。



今後、年金受給額が上昇する可能性は極めて低いと思われます。一方で、平均寿命は更に延びる様相。そもそも何歳まで生きるのかを自分で決めることはできません。もしかすると、今後私たちは、80歳くらいまで働くという選択を余儀なくされるかもしれません。そして100歳くらいまで生きる可能性もあります。

「60歳で定年になったとして、その後どのように生きるのか」

実は、これが現代を生きる人の重要なテーマなのです。

職業人生を超えた”キャリア”を考えよう

100年を生きる時代、今から準備できること

そこで、私は、幸せに生きるためには「役割」から解放された「素」の自分をしっかりと理解しておくことが必要だと思っています。一人の人間としてどうありたいのか、どのような方向に進みたいのか、幸せのかたちとは何か、自分にとっての「善」とは何か…など、そのようなことを言葉にする力が必要だと考えます。

気づいていない人も少なくないと思いますが、ビジネス上の役割意識はいわば「呪縛」であり「囚われ」とも言えます。肩書を失ったときにうろたえることは、「善」ではなく、「幸せ」でもありません。

「ありたい自分」が明確であれば、どのような境遇も受け入れることができます。
そして何よりも事前能動的に定年後の道を自ら切り拓くこともできるはずです。つまり100年の人生を見据えた「準備」を進めておく必要があるということを示しています。これは幾つになっても遅いことはないと思います。気づいたときに、即行動することが大切です。

「役割意識」といういわば「仮面」を取っ払い、仮面に隠れている本当の自分、すなわち「『真ん中』の自分」を知り、自らが向かう方向を見定める。そして「準備」する。

そのようなことは、普段はあまり考えることはないかもしれません。しかし、いや、だからこそ、しっかりと自らに向き合い、未来の自分を作るための基礎工事をしておくことが大切なのです。

労働の目的は「幸せであること」だと思います。幸せであるためには、「役割意識」に甘んじるのではなく、自分と仕事をつなげ、目の前の仕事に意味づけする必要があります。仕事への意味づけは、自らのあり方を統合し、本当の自分といえる「『真ん中』の自分」を見出すことにつながります。

”「真ん中」の自分”を見出すキャリアコンサルティング

実は、そういった「『真ん中』の自分」を知るためのサポートを行う専門家がキャリアコンサルタントです。私は、人生100年時代を幸せに切り拓くための力が「キャリコンサルティング」にはあると信じています。

例えば、上司の命令だから仕事をするのではなく、自らを実現するために仕事をする。飯を食うためだけではなく、人生を充実させるために仕事をする。このような感覚を持つことが幸せへの近道です。「使命」は、「役割」に縛られた「使命」ではなく、「自らの希求の実現」たる「使命」である必要があります。

クリエアナブキは、単に仕事を紹介しマッチングするだけの「道具」や「機械」ではなく、その先の人生を見据えた支援機関でありたいと思っています。

仕事の中で葛藤が生じたとき。
転職するかどうか迷っているとき。
今すぐの転職を考えていなくても誰かに相談したいとき。

ぜひ、キャリアコンサルタントにご相談ください。

まとめ

最後に、アメリカのキャリア理論家、マーク・L・サビカス博士の言葉を引用いたします。

過去の歴史をふりかえると、仕事が人を使ってきました。
それも続くのでしょう。
しかし、より大切なことは、ありたい自分であるために仕事を選び、仕事を使うということです。

さあ、仕事を使って、仕事に意味づけをして、幸せを築きましょう!

この記事を書いた人

田中 道博

コラム執筆担当

キャリアコンサルタントとしての活動に加え、社会保険労務士としての立場からも働く人をサポート。最近は、キャリアコンサルタント育成にも力を注いでいる。

【主な資格】
国家資格キャリアコンサルタント
1級キャリアコンサルティング技能士(国家資格)
JCDA認定 CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
社会保険労務士

中国・四国エリアの転職に精通した経験豊かなキャリアコンサルタントたちが
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